恥垢について

恥垢(ちこう)は、皮脂や尿、汗、古い角質などが混ざり合って形成される白色~黄白色の塊です。男女ともに性器に生じますが、男性のものは俗に「チンカス」などと呼ばれたりもします。
恥垢は新陳代謝によって自然に生じるものなので、健康な方でも毎日発生します。しかし、適切な衛生管理を行わないと溜まりやすくなり、不快なにおいや炎症(亀頭包皮炎)の原因となることがあります。特に包茎の方は恥垢が溜まりやすいため、日常的なケアが重要です。
恥垢が溜まる原因
洗浄が不十分・不適切
水だけでの洗浄では皮脂や汚れを十分に落とせないため、恥垢が形成されやすくなります。また、洗浄頻度が不足していると、日々の汚れが蓄積して恥垢となります。一方、刺激の強い洗浄剤を使用すると皮膚が荒れ、かえって皮脂の分泌が増えることもあります。デリケートな部位ですので、丁寧に優しく洗うことが大切です。
包茎の影響
包皮が亀頭を覆っている状態、特に真性包茎の場合は、包皮をむいての洗浄が困難なため、恥垢が溜まりやすくなります。また、仮性包茎でも日常的に包皮をむいて洗浄する習慣がなければ、同様の問題が生じます。
皮脂の過剰分泌
思春期以降はホルモンバランスの変化により、皮脂の分泌が活発になります。皮脂は恥垢の主要な成分となるため、分泌量が多いほど恥垢も形成されやすくなります。この場合、思春期を過ぎてホルモンバランスが落ち着くことで改善されるケースも多いです。
恥垢が溜まることによる影響
におい
恥垢に含まれる皮脂や汗が細菌によって分解されると、特有の不快なにおいが発生します。このにおいは自分では気づきにくいこともありますが、パートナーとの性行為(セックス)に影響を与える可能性があり、間接的に男性としての自信の低下にもつながりかねません。
細菌の繁殖
恥垢は細菌の温床となりやすく、様々な病原菌が繁殖する可能性があります。これにより感染症のリスクが高まるだけでなく、においがさらに強くなる悪循環を引き起こします。下着の中は蒸れやすく、菌の繁殖に適した高温多湿な環境になりやすいので、特に注意が必要です。
亀頭包皮炎などの炎症リスク上昇
恥垢に繁殖した細菌は炎症の原因となり、亀頭包皮炎を引き起こすことがあります。亀頭や包皮の発赤、かゆみ、痛みなどの不快な症状につながるため、恥垢で悩んでいる方は早めの治療をお勧めします。
恥垢が溜まらないようにするためには?
適切な衛生管理
日々の洗浄を心がけ、清潔な状態を保ちましょう。湿った状態が続くと細菌が繁殖しやすくなるので、洗浄後はしっかりと水分を拭き取り、乾燥させることも大切です。あわせて綿素材など通気性の良い下着を選び、陰部の蒸れを防ぐと良いでしょう。
低刺激性の石鹸を使用する
刺激の少ない弱酸性の石鹸やボディソープを使用しましょう。強すぎる洗浄剤は皮膚を刺激し、かえって症状を悪化させることがあります。無香料や敏感肌用の製品がお勧めです。
手で優しく洗う
包皮を可能な範囲でむいて、手で優しく洗浄します。ナイロンタオルやスポンジなどの硬いものでこすると皮膚を傷つける恐れがあるため避けましょう。特に亀頭と包皮の間の溝(冠状溝)は恥垢が溜まりやすいので、丁寧に洗い流すことが大切です。
こまめな洗浄を意識する
入浴やシャワーの際に必ず陰部も洗う習慣をつけましょう。特に暑い季節や運動後は汗や皮脂の分泌が増えるため、こまめな洗浄が重要です。ただし、洗い過ぎはかえって逆効果です。
症状が持続する場合は専門医へ相談を
包茎が原因で清潔保持が難しい状態が続く場合は、包茎手術を検討しても良いでしょう。手術によって包皮の過剰な部分を切除すれば、洗浄が容易になり恥垢の蓄積を防ぐことができます。
適切なケアを行っても恥垢のトラブルが改善しない場合には、大阪市中央区の心斎橋藤井クリニックへご相談ください。包茎手術の必要性の有無を含め、恥垢でお悩みの患者様に適切な治療法をご提案いたします。